読み聞かせボランティアをしていると、急に当番になることもあります。また予定になってはいたけれどうっかり絵本を選び忘れていたりということも。
そんな時は家にある絵本で対応するのですが、その中でもよく活躍してくれる定番の絵本が「11ぴきのねこ」シリーズです。
言わずと知れたロングセラー絵本。子どもの頃に読んだ人も多いのではないでしょうか。ユーモラスな表情のねこたちが可愛らしく、ぬいぐるみやパケットなどが大人にも人気。
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どの絵本のお話も可愛くておかしくて、低学年から高学年まで小学生はもちろん、もっと小さな園児たちにもおすすめです。
「11ぴきのねこ」
いつもはらぺこの11ぴきのねこたち。ある日じいさんねこから「ひろいひろいみずうみにおおきなさかなが住んでる」と聞いて、おおきな魚を捕まえればみんなおなかいっぱい食べられる!と山を越え野を越えてでかけます。
いかだを作り縄を積み、ひろいひろいみずうみで大きな魚を探すねこたち。しかしなかなか大きな魚は見つかりません。何日も待ってようやく見つけたおおきなさかな。さて、ねこたちは無事に捕まえられるかな?
11ぴきのねこシリーズの記念すべき第1作目です。
大きな魚を捕まえようと悪戦苦闘する様子が可笑しくて、また最後には説明不要のオチもあり起承転結がはっきりしています。
単純でわかりやすいストーリーなので、イラストだけでも楽しめる作品です。
失敗してもまた次の機会を狙って身体を鍛えたりいい作戦を考えたり、みんなで力を合わせて仲良く頑張ったら大きなことも成し遂げられる。そんな教訓のようなお話しなのかと思えば、最後のオチで裏切られ(笑)
でも、幸せそうなねこたちの笑顔には、大人も思わず笑ってしまいます。
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表紙のねこたちイラストのTシャツおすすめです。グラニフとのコラボ!
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こちらのホネTシャツもかわいい!
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「11ぴきのねことあほうどり」
「11ぴきのねことあほうどり」 こぐま社(1972年)
作:馬場のぼる
コロッケ屋さんを開いた11ぴきのねこたち。お店は大繁盛して毎日せっせとコロッケを作ります。ところが少しずつ売れ残るようになり、残ったコロッケがねこたちの晩御飯。今日も明日もコロッケコロッケ。
「もうコロッケあきたよ」「鳥の丸焼きが食べたいねえ」とねこたち。
そこへ旅の途中のあほうどりが。ねこたちは目を輝かせながらおなかを空かせたあほうどりにコロッケをごちそうしてあげます。
「こんなおいしいコロッケ、きょうだいたちにも食べさせたい」そんなあほうどりの言葉に、鳥の丸焼きがたくさん食べられると思ったねこたちは一緒にあほうどりのくにへ向かいますが…。
シリーズ2作目。とらねこたいしょうを始めとしてねこたちの表情が相変わらずの可愛さ。
コロッケ屋の店内やあほうどりのくにへ行く時の気球など、ねこ以外の背景ももちろん可愛くて、ほのぼのとしていやされます。
3つまでしか数えられないあほうどりが、「3つがふたつもある」と表現するシーンは、小さな子どもたちの数の勉強にも。掛け算を習い始めの2~3年生には、これが掛け算に通じることがピンとくるようで、ザワザワと数を数えてくれますよ。
鳥の丸焼きが食べたくて目を輝かせるねこたちと、そんなことには全く気付かなくてどこかとぼけたあほうどりのやりとりが面白く、シリーズの中でも子ども達の反応がとても良い絵本です。
コロッケを作るときのユニークで楽しそうな表情のねこたちと、美味しそうにコロッケを食べるあほうどり。読み終わる頃にはコロッケが食べたくなる絵本です。
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「11ぴきのねことぶた」
「11ぴきのねことぶた」 こぐま社(1976年)
作:馬場のぼる
旅に出たねこたちは、一軒の古い家を見つけます。掃除してピカピカになったその家を気にいったねこたちは自分たちのすみかにすることにしました。
そこへ一匹のぶたがやってきます。「この辺りにおじさんの家があるはずなんだ」
ねこたちは慌ててここは違うと追い返してしまいます。困ったぶたは隣に家を建て始めましたが雨が降ってきて大変そう。可哀想になったねこたちはぶたの家作りを手伝うことにしました。
みんなで力を合わせて二階建ての立派な家ができあがりましたが…。
シリーズ3作目。今回登場するのは「ぶた」。ぶたのおじさんの家を勝手に自分達の家にしてしまったちゃっかり者のねこたちと、穏やかな優しいぶたの大人な対応で対照的です。
追い返してしまったものの少し後ろめたいねこたち。せっかくぶたの家づくりを手伝って良いことをしたのに、立派な家が完成したシーンでの思いもよらぬ展開に、子ども達だけじゃなく大人も「えーー?!」(笑)
そしてラストの展開にも「えーー?!」この後どうなったのだろう?って気になる終わり方だけど、ねこたちのユニークな表情は相変わらずで何だか憎めない。
ちょっとびっくりな展開は子ども達にも大うけです。
悪いことはできないねえ。でもやっぱりねこたち可愛いねえ。
表紙のイラストのTシャツもいい感じです。
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「11ぴきのねこ ふくろのなか」
「11ぴきのねこ ふくろのなか」 こぐま社(1982年)
作:馬場のぼる
11ぴきのねこたちはみんなで遠足へ出かけました。そこに「はなをとるな」「きけん!はしをわたるな」などなど次々と立て札が現れます。ちゃんと読んではいるのだけれど、ねこたちはそんなのお構いなし。はなを取り、橋を渡り、好きなようにしていきます。
そうして今度は「ふくろにはいるな」の立て札。ねこたちはまたまたお構いなしに袋に入ってしまいますが、これは「ウヒアハ」というバケモノの罠だったのです!捕まってしまったねこたち。どうなるねこたち、どうするねこたち。
シリーズ4作目。せっかくの立て札を無視して逆のことをしてしまうねこたちの様子がユーモラスで、思わず笑ってしまいます。
何度も出てくる立て札が繰り返しのストーリーに。子どもたちはすぐに気づいてくれるので、ページをめくるたびにいつも笑いがおきます。子どもたちがよく笑ってくれる、低学年から高学年までおすすめの絵本です。
ダメだと言われるとやりたくなっちゃうのは、人間もねこも一緒。しかし、そのせいでねこたちは大変なことになってしまいました。低学年なら、決まりはちゃんと守ろうねと話すのにも良い内容。
ねこたちがウヒアハに捕まった後どうなったのか。それは絵本を読んでのお楽しみです。
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歩道橋イラストのTシャツはキッズサイズがおすすめ!
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キッズ用ブルゾンはリバーシブルになってます(≧∇≦)
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「11ぴきのねことへんなねこ」
「11ぴきのねことへんなねこ」 こぐま社(1989年)
作:馬場のぼる
川で魚釣りをしていた11ぴきのねこたちは、見たこともない水玉模様のへんなねこと出合います。
ねこたちがこっそり後をつけると、やかんのような形をしたへんな家。なぜかその家にペタペタと葉っぱを貼り付けるへんなねこ。面白そうと思った11ぴきのねこたちは、葉っぱの貼り付けを手伝うことに。
すっかり仲良くなった水玉ねこと11ぴきのねこたち。
翌日、水玉ねこは手伝ったお礼にと川の中を歩いて魚をたくさん獲ってくれました。もらった魚を鍋に入れていると、その鍋のフタが欲しいと水玉ねこ。
なんと水玉ねこの正体は宇宙からきた宇宙ねこ!壊れた宇宙船のドアにそのフタがぴったりだと言うのです!
1作目以外いろんな動物が登場しますが、このシリーズ5作目に登場するのは水玉模様のへんなねこ。
11ぴきのねことへんなねこ。
全編ねこだらけでお送りする、ねこ好きにはたまらない絵本です。
ねこ大好き!
宇宙船がやかんの形をしていたり、水玉ねこの水玉が嬉しくなると色が変わったり。なんて気になるねこさんなんでしょうか。更に水の中を歩いて魚を取るなんて!宇宙や宇宙船というキーワードに子どもたちもワクワクするようです。
相変わらず好奇心旺盛で相変わらず欲張って悪知恵を働かせる11ぴきのねこたち。そしてやっぱり最後はいつも通りの残念な結末に。
最後に水玉ねこにしてやられて呆気にとられた11ぴきのねこたちの表情が可笑しくて可愛くて思わず笑ってしまいました。みんなで花火をするシーンはイラストとしても素敵で、タオルや絵ハガキなどいろいろなグッズにもなっています。
ねこ好きにはもちろん、宇宙や星の好きな子にもオススメの一冊です。
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花火のシーンのタオルもおすすめです(≧∇≦)
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「11ぴきのねこ どろんこ」
「11ぴきのねこ どろんこ」 こぐま社(1996年)
作:馬場のぼる
山の中で暮らしているねこたち。
ある日ねこたちは、山の奥の泥沼で遊んでいる恐竜の子ども=ジャブに出会いました。次の日、がけから落ちて泣いているジャブを見つけたねこたちが、ロープを垂らして助けたことで彼らは仲良くなります。
しばらくして少し大きくなったジャブは、ねこたちを背中に乗せて遊びにでかけますが、そのまま泥沼へザブーン!驚いたのはねこたち。みんな泥だらけでぐったりです。
「しょうがないやつだなあ、ジャブは」「ウホ……」
シリーズ6作目。11ぴきのねこと恐竜の子どもジャブとの交流が描かれています。
悪気はないけどいろいろと勝手なことをしてしまう恐竜のジャブに、石を落として仕返しをしてしまうねこたち。その後ねこたちはやりすぎたことに気付いて反省します。
イヤなところや勝手なところがあっても、やはり友達なんですね。
最初はどろんこになるのがイヤそうだったねこたちも、最後はとっても楽しそうにどろんこになっていて、一緒にはしゃいでいるのが楽しいハッピーエンドで、良かった良かった。
ジャブジャブ バッシャーン!ねこの仕返しのシーンは少しびっくりですが、ねこたちとジャブがどろんこ泥だらけになるところやジャブの独特な話し方など、子どもたちの反応がとても良い一冊です。
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まとめ
「11ぴきのねこ」シリーズ全6冊を紹介しました。
シリーズどの絵本も、どの学年の子どもたちでも反応が良くて読み聞かせていても楽しいです。さすがはロングセラー作品、安心して読み聞かせができますよ。
失敗してもうっかりしてもいつも楽しく愉快なねこたちは、生き生きとしていて人間味あふれていて、その辺りも読み継がれる魅力の一つ。大人もハマる可愛さなので、まだ読んでない方はぜひ手に取ってみてください。